第6次千代田区地域福祉活動計画
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社協職員が子どもの居場所について調査をする中で、区のスクールソーシャルワーカーから「千代田区の小中学生の居場所が少ない。」と相談を受ける。 今の時代や千代田区の子どもに必要な居場所を模索する中、テーマ型の居場所「夏休みの宿題を進める会」を千代田区の大学生(学生ネット)と企画し、令和4年8月区内2会場で実施した。 実際にやってみると、会場では宿題をする子どももいるが話し相手を求めている子どもがとても多く、参加した子どもは「楽しかった!」「毎日来たい」「ひさしぶりにいっぱい話せた」とみな喜んでいた。 子どもたち、親から継続の声が多かったこと、またスクールソーシャルワーカーからは「夏休み明けの9月は不登校が増える時期で子どもが不安定になりやすい。9月以降も定例で子どもの安心な居場所が開催されているとよい」と意見があったことから、その後も大学生が主体となり定例開催している。 住⺠・学⽣・関係機関が連携し、⼦どもが安⼼して過ごせる居場所として、また普段なら接する機会の少ない子どもと大学生の交流スペースとして互いに顔の見える関係がつくれている。 ある日A町会福祉部*より、「Bさんの見守りが負担になっている」と社協に相談が入る。Bさんは介護保険申請を拒否していたが、健康管理上サービスを利用する必要性が高く、高齢者あんしんセンターの協力を得て、Bさんは介護保険外のサービスの利用を始めた。また、社協地区担当、高齢者あんしんセンターでの連携・情報共有や見守りの体制を整え、そのことをA町会にも伝えた。その後、町会福祉部*の負担は少し軽減した。 A町会福祉部*からは過去にも状態が不安定なCさんの見守りについて相談があったが、Cさんは社協のサービスを利用していたため、社協も生活状況を見守りながら必要に応じ町会福祉部*と情報交換をした。 A町会福祉部*はコロナ禍でも適切にBさんCさんの見守りを続け、町会の集まりなどにも積極的に誘った。 町会の関わりにより、今ではCさんの状態が安定し、Bさんが町会行事に参加する際に家から会場までの付添いをしてくれるまでになった。 23 活動事例 活動事例 ご近所でのささえ合い、そして受け手から支え手へご近所でのささえ合い、そして受け手から支え手へ ご近所でのささえ合い、そして受け手から支え手へご近所でのささえ合い、そして受け手から支え手へ学生・スクールソーシャルワーカー・社協が連携した、学生・スクールソーシャルワーカー・社協が連携した、 学生・スクールソーシャルワーカー・社協が連携した、学生・スクールソーシャルワーカー・社協が連携した、子どもたちが安心できる居場所づくり子どもたちが安心できる居場所づくり 子どもたちが安心できる居場所づくり子どもたちが安心できる居場所づくり

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