第6次千代田区地域福祉活動計画
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写真 このたび、区民を主体とした地域福祉活動の指針となる新たな計画「はあとプラン(第6次千代田区地域福祉活動計画)」を策定しました。この計画は、昨年千代田区が策定した行政計画「千代田区地域福祉計画2022」に対応する住民計画であり、相互に補完・連動し合い千代田区の地域福祉を推進する道しるべです。 急速な少子高齢化の進行、また戦後の高度成長期以降、生活様式等の変化とともに進む核家族化に加えて、従来の地域コミュニティ活動の衰退に伴う人と人とのつながりの希薄化が進んでいます。このような中で、老老介護や8050問題、ヤングケアラーやダブルケア、若者のひきこもりや子どもの貧困等、特定の分野だけでは解決できない複雑な要素を含んだ福祉課題が顕在化しています。これらの課題に対しては、「縦割り」制度や「支え手、受け手」という概念では解決策が見出せません。地域の様々な主体が連携し、公私の有無を問わず多様な社会資源やサービスを組み合わせながら解決にあたる必要があります。そのために、顕在化した課題を整理し、利害を調整し、時には新たな資源を創造するなど、縦割りや制度の枠を超えて活動できるコーディネーターの存在が不可欠です。 「千代田区地域福祉計画2022」では、その役割を果たす専門職をコミュニティソーシャルワーカー(CSW)とし、社会福祉協議会と設置に向けた協議を行うことが明記されています。それに基づき本計画では、本会への段階的なCSWの設置について検討することを明記しました。 本会はこれまで社会福祉法に位置づけられた「地域福祉の推進を図ることを目的とする団体」として、福祉活動への住民参加を進めながら一貫して地域福祉活動推進の中心的役割を果たしてきました。今後も区民のみなさまとの顔の見える関係づくりに努め、地域の福祉課題の解決に取り組み、地域でいつまでも安心して暮らしていくことのできる福祉のまちづくりに努めてまいります。本計画が区民をはじめ関係者のみなさまの理解を得て、様々な主体の参画のもとに地域福祉の推進ならびに地域の福祉課題解決のための契機となることを心から願っています。 結びになりますが、本計画の策定にあたり、熱心にご審議いただきました日本社会事業大学の菱沼幹男委員長をはじめ、数回にわたる委員会で大変貴重なご意見をいただきました、策定委員のみなさまには心より感謝申し上げます。また、町会福祉部連絡会や策定分科会へのご参加や聞き取り調査等にご協力いただきました区民のみなさま、ボランティアのみなさま、関係機関のみなさまにも大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。 令和5年3月 社会福祉法人 千代田区社会福祉協議会 会長 田邊惠三 ごあいさつごあいさつ ごあいさつごあいさつ

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