「地権」ってどんなふうに利用されているの?
みなさん、こんにちは。
11月に入り、上着なしでは厳しくなってきましたね。
乾燥してくる時期でもありますので、程よく加湿をして、
喉など痛めないようお気をつけください。
さて今回は、「地域福祉権利擁護事業」(以下「地権」)の話です。
具体的に「地権」の契約をしている方が
どのように利用しているのかを例を使ってご紹介します。
今回ご紹介するのは、高齢のAさんの例です。
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<Aさんの基本情報>
・70代
・一人暮らし
・最近物忘れが多く、同じ品物をいくつも買ってしまったり、
通帳や印鑑をどこにしまったのか忘れてしまうこともたびたびある。
・家事も自分ひとりで行うことが大変になってきた。
<契約までの流れ>
Aさんの困りごとを知った地域包括支援センター(千代田区では「高齢者あんしんセンター」)の職員は、
Aさんに「地権」を紹介しました。
後日、専門員が地域包括支援センターの職員と一緒にAさんの自宅を訪問しました。
その際専門員から事業の説明を聞き、Aさんは「地権」を利用することになりました。
<契約後>
契約後は、Aさんの希望で社会福祉協議会が通帳・印鑑を預かることになりました。
具体的な支援としては、生活支援員が見守りを兼ねて月2回の訪問をし、
銀行に同行して生活費を払い戻したり、必要なときには公共料金の支払いをお手伝いしています。
また、地域包括支援センターの支援により介護保険の申請も進め、
家事をお手伝いするためのホームヘルプサービスを利用することができるようになりました。
そして、Aさんは生活の落ち着きを取り戻しました。
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なんとなく、イメージしていただけましたでしょうか?
このように、まず最初に関係機関から相談が来て、ご本人にお会いすることが多いです。
(もちろん、ご家族や地域の方などからのご相談も受け付けております)
「地権」の契約には本人意思が必要ですので、直接ご本人にお会いし、
事業の説明をさせていただいています。
その上で、利用したいということになれば申込書に署名いただいてから契約準備を行います。
※実際にお会いしてから契約までは2~3ヶ月くらいの期間がかかります。
また、今回の例は、関係機関と連携をして本人の利益になるよう進めることができましたが、
実際の支援でも、専門員が関係機関と連携を取りながら支援を行っています。
今回ご紹介した例だけでは、不明な点もあるかと思います。
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