後見人のための勉強会=報 告=
あけましておめでとうございます。
本年も、ちよだ成年後見センターをよろしくお願いいたします。
新年の挨拶も早々ですが、
内容の一部を、報告させて頂きます。
後見人業務の日々の悩みの中で、講師の八杖弁護士はじめ
アドバイザーの奥西司法書士や金子社会福祉士への
質疑などのやりとりも多くみられました。
後見人同士で話し合う雰囲気もあり、
悩み事や疑問を顔が見える中、
垣根の低い勉強会になったと感じております。
下記はグループ座談会で出た質疑応答です。
皆様の何か参考になれば、幸いです。
Q 後見人の仕事とは?
A 大きく2つに分けられます
①財産管理事務 ②身上監護
ここで間違えてはいけないのが、
「不動産を売りたいからや、お金が下せないから」という
一過性の対応ではなく、例えば本人が亡くなるまで
後見人としての責務を担うことになります。
Q 後見人が必要な場合、何か線引きはありますか?
A 家族であっても代理人にはなれません。
故に後見人が必要になります。
ただし、子どもが未成年の場合は代理人になれます。
Q 「判断能力がない」というのは、どのように判断をしますか?
A 医師の所見(診断書)になります。
例えば、長谷川式簡易スケールなどの実施をします。
Q 後見報酬は何%になりますか?
A 親族は基本報酬がないことが多いです。
専門職後見人などであれば、
月額2万円ほどが目安になります。財産によって異なります。
Q 施設に入所している親族と任意後見契約をしていますが、
どのタイミングで後見にしたらよいか迷っています。
A 施設の職員の方に相談しておくと、
本人の状況や様子について確認が出来ます。
Q 財産などはないので、後見の必要はあまり感じていませんが、
先祖代々のお墓もあり、その点では将来が心配です。
A 財産の有無は関係なく、財産がなくても後見人は
必要であれば申し立てをしていくことになります。
後見報酬などは助成制度もあります。
お墓のことも心配であれば、今のうちにどうしていくか、
お寺と話しあいを持つことが大切です。
この他にも、本当にたくさんのアドバイスや
意見交換がされました。
講師の八杖弁護士からも、まとめとして
「後見人の仕事をしていく上で、客観的な判断をするためにも、
自分だけの考えでなく、様々な関係機関も利用して
相談してみるのも一つの手です。
そのために、ちよだ成年後見センターもあります。
1人で抱え込まずに、こうした座談会に参加して、
同様の境遇の方とお話をしていくことも大切です。
慎重に越したことはありません。」
というまとめを頂きました。
ちよだ成年後見センターとしても、
今後も既に後見人の方々のサポートや、
これから後見をと検討されている方々の
サポートをして参ります。
些細な悩みでも、これからの不安など大きな悩みでも、
是非お気軽に、ちよだ成年後見センターに
ご連絡を頂ければと思います。
講師とアドバイザーの皆様、
また定員を大きく超えてご参加くださった
多くの皆様ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
(佐藤)
ちよだ成年後見センター
千代田区西神田1-3-4
03-5282-3100