社会福祉法人 千代田区社会福祉協議会 かがやきプラザ研修センター

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講座レポート

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<コロナ禍でもできることを>赤十字災害時高齢者支援講習開催しました

2020/12/10

12月5日(土)に日本赤十字災害時高齢者支援講習を開催しました。

今年7月に九州や中部地方を中心に発生した豪雨災害も記憶に新しいですが、新型コロナウイルス感染症の影響下であっても自然災害は待ってくれません。行政や私ども社協、ボランティアセンターなどでも有事の際の備えや対応の訓練など行っていますが、それでもやはりお一人お一人の力なくして、支え合うことなどできません。

今回は日本赤十字社さんの協力のもと、災害時の実情についての知識についてだけでなく、避難所で家族や近所にいるであろう高齢者の方をどのように支えるのか、新型コロナウイルス感染症についても触れていただきながら講座を行いました。

災害が起こってからの時間経過と反応の変化、避難所の設備や衛生面、感染リスク、食事や入浴、トイレの実情。そしてそのような環境がもたらす精神面への影響。とくに体力の低下した高齢者へはどのような影響があるのか。
なんとなくイメージしていたことを写真や講義を通して“知る”ことで、その認識や心構えも変わってきました。

被災した状況で避難所の環境を変えることはなかなか難しいですが、一人一人でもできることはきっとあります。接する高齢者のお話を温かく聞く「傾聴」やホットタオルを作って体にあててあげたりなどちょっとしたコツも、この講座では学ぶことができました。

参加者の皆様からの質問も多く、熱い想いと感心の高さがすごく伝わってきました。
雨も降って寒い日の講座ではありましたが、この講座の学びは参加いただいた皆様に持ち帰っていただけるものが多い講座であったと思います。講座の中で、「減災」というキーワードもでてきましたとおり、災害の発生を阻止することはできませんが、知識が増せば、事前にできることもきっと増えて様々なリスクを抑えることができます。ご参加いただき本当にありがとうございました。

最後に参加いただいた方の感想を少し紹介します。
・赤十字の職員の方にお専門的知識を教えてもらえて、大変参考になりました。作り方を教わったホットタオル、気持ち良かったです。
・コロナ禍でも参加してよかったです。今回はホットタオル、動画での毛布ガウン、リラクゼーションなどよくわかりました。高齢者に寄り添えたらと思いました。
・制限がある中でも色々と工夫して頂き、大変良かったです。看護学校のお友達にも伝えていきたいと思いました。他職種と連携していくことも大切だと知りました。
・避難所での支援に興味があったので、役立つことも多く、復習になった。コロナウイルスに関する情報も。

<新たな視点で課題突破!>スーパービジョン型事例検討会開催しました

2020/12/8

12月4日(金)に介護・医療・福祉の専門職の方を対象とした「スーパービジョン型事例検討会」を開催しました。

事例検討会と銘打ってますが、この研修は提供された一つの事例をもとに行う事例検討会を通して、スーパービジョンの視点を学ぶという新しい形の研修です。新型コロナウイルス感染症対策をとった上で対面開催いたしました。
(実は今年度2回目の開催です。初回報告ができず申し訳ありません汗)

今回提供されたテーマは「家族の支援を得られない認知症高齢者をどのように支援するか」。
多くの相談支援者が携わる、認知症の方と支えるにあたって関わる複合的な課題。
支援者は実際に接する中で「どのように今後支援していけばいいのか」悩みや葛藤を抱えがちになってしまいます。

そこでスーパービジョンの視点を取り入れ、俯瞰して自分の内面を棚卸しをすることから始めます。
また自分とは異なる立場や業種の方からの質問やアドバイスを得ることで、八方ふさがりな状況を打破するヒントを得られたらと思います。

今回スーパーバイズしてくださったのはTRY星野社会福祉士事務所代表の星野美子さん。
公益社団法人日本社会福祉士会理事、成年後見法学会常任理事、公益財団法人東京都福祉保健財団高齢者権利擁護センターアドバイザーなど多方面でご活躍の認定社会福祉士です。
狭くなりがちな視点を、丁寧な進行でほぐしていただきました。

参加者のコメントを通して、事例の中に眠る本当の課題やそれに対してのアプローチ方法を考えるきっかけの回となりました。

ご参加いただきました皆様、事例提供者様、本当にありがとうございました。
参加いただいた方の感想を少しご紹介します。

<ご参加いただいた方からの感想>
・結論に飛びつかず、理解の流れをつくっていただけた
・久々の現場の事例検討でとても良かったです。対面式のリアルな感情がわかる研修はありがたいです。
・いろいろなご意見をうかがえて大変勉強になりました。
・事例検討前後の変わり様がすばらしかったです。事例検討スーパービジョンはすっきりしてよいです。

<すぐ実践できるコツ満載!>介助技術研修(2日目)開催しました

2020/12/5

12月2日(火)は介助技術研修(2日目)を開催しました。

まずは前回一日目に学んだ、ベッド上での介助について復習から。
体に負担のかからない4つのコツですね。

そして本日は車いすでの介助技術について学んでいきました。

利用者と車いすが合わないという、介護の現場には見られる課題ですが
それにはなんと6つの原因があるとのこと!

それぞれの原因に対して、講師直伝のちょっとした車いすの調整方法やコツについて学びました。

意外と多くの方が知らない車いすやクッションの種類、長所・短所などなど細かな違いにも触れていただき、明日から事故やケガの防止に取り組めそうなこともたくさん!
(段差のあるところへの車いすの介助方法もそんなテクニックがあったとは!!)

やはり直接、目の前で実演で知ることができるのは大きいですね。

休憩をはさんで車いすへのベッドの移乗についても、実際に体験しながらコツを学びました。

全2回にわたって、介助技術のコツを学びました。新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか体感して学ぶ機会も限られてきていますが、十分に対策をとった上で、テーマによっては対面研修で今後も学びを深めていければと思います。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!

最後に参加いただいた方のご感想を少し紹介いたします。
・(ベッドの)上方移乗のやり方は知らない方法で勉強になった。
・移乗の仕方がとても勉強になった。施設でもやっていきたいです。
・腰痛の種類等、自分の腰痛の原因を見直せた
・(車いすを)持ち上げない腰痛予防のコツを学べてよかったです。